知らなかった！！歯の矯正は保険が効くって本当？？

笑顔に自信がない、笑う時に手で口元を隠してしまう・・・
歯並びの悪さがコンプレックスで人前で笑うのが苦手になっていませんか？
歯並びの矯正をしたいけれど医療費が高額で中々踏み出せないでいる方へ。

今回は矯正についての誰もが気になる費用と種類についてお教えいたします！

１.保険が適用されない場合の矯正費用って実際どれくらいかかる？

先ほどあげたようにクリニックによって多少の差はありますが、
初診からレントゲン等の検査や診断料、また歯列保定中の診察料などを含めると
８０～１２０万円程は必要となります。

またこれは歯の表面に矯正器具を取り付けワイヤーなどで
固定するというような治療をした場合においての想定ですので、
矯正の種類によっては変動があります。

２.矯正の種類とはどんなものがあるのか？

1 表側ブラケット矯正

費用：７０万～１２０万
矯正をしている方に多くみられるものが歯の表面にブラケットという固定器具を装着させ、
そこに針金を通しそれぞれの歯を固定していき
歯の移動に合わせて少しづつワイヤーを締めていく「ワイヤー矯正」というものです。

ブラケットの種類も金属のものから白いものや透明のものまでありますが
歯の表面に装着するため笑った際に見えてしまうのがデメリットです。

2 裏側ブラケット矯正

費用：１００万～１５０
表側と違い歯の裏側にリンガルブラケットという器具を装着するため
笑った際などに人から見えにくいので、思春期のお子さんや女性の方にお勧めです。

ただ、舌がある位置にワイヤーやブラケットなどが当たるため、
初めのうちは活舌が悪くなったり発音しにくいといった問題もみられますが
慣れてくると気にならなくなります。

表側矯正と違い、器具を歯の裏側に装着させるため非常に処置しにくく、
歯列の調整の際は時間がかかる場合もあります。

3マウスピース矯正

費用：６０万～８０
ワイヤーやブラケットなどの歯に装着させる器具は使用せずに
その方にあった歯型の透明なトレー（マウスピース）を作成し、
歯の移動に合わせて少しずつマウスピースを交換していく方法です。

透明なので矯正していることに気づかれない場合もあり
社会人の方でも気軽に矯正を始められます。

ただワイヤーを使用しない為、歯の強制力が弱く
歯の移動に期間が長くかかる場合があります。

そのため食事の際以外は基本的に着用しておかなければ効果がみられないこともあります。
保険内での治療の場合、マウスピース矯正は対象外となります。

4部分矯正

費用：１５万～７０
前歯や犬歯などの笑った際に見える部分の歯列矯正。

奥歯などの全体的な歯の矯正と違って、
一部分のみなので比較的費用も安く収まるだけでなく、
歯の移動も少ないので期間も短いのが特徴です。

ちなみに前歯のみの矯正の詳細については
こちらのページにまとめてあります
⇒http://www.tornadotwos.com/maebakyousei

歯列がなっている部分の歯を抜いたり削ったりしてスペースを作り、
その空いたスペースに合わせて歯を動かしていく治療になります。

「前歯のここだけが気になる。」、
「隙間がしているのを治したい。」という方におススメですが、
全体的な歯並びを矯正するわけではないので噛み合わせ自体を変えることは難しいでしょう。

他にもハイブリッド矯正などといった、
上記の矯正治療法をそれぞれその方の歯の移動に合わせて

組み合わせて治療していく方法もありますので、
矯正を始める前にクリニックにて事前に確認しておく必要があります。

矯正といっても治療法などの選択肢は幅広いため、
それぞれの予算をしっかりと考慮したうえで、
どういう風な歯並びにしたいかなどの明確な目的を医師に伝えることが、なによりも大切です。

矯正をするにあたり高額な費用がかかることが判明しましたが、
実は歯の矯正でも保険が適用されるケースもあるのをご存知ですか？

本来、歯の矯正というものは
「見た目を美しくする」＝「審美医療」というものに含まれるため健康保険が適用されず、
自由診療となり高額な治療費がかかります。

部分矯正だけでも15～50万、歯に装着する装置の種類や期間によっては
何百万も治療費がかかることもあります。

虫歯や歯周病といった、なんらかの歯の病気によって歯を失うことによって
その人の健康状態が損なわれる事が想定されるといった治療に関しては、
国が定めた保険診療が適用されます。

しかし、美容整形のように「見た目を美しくしたい」といった
審美的な問題を改善するというような治療には保険が適用されません。

自由診療の場合、クリニックの治療方針によって矯正にかかる費用が異なってくるため、
一律ではないところも悩みどころの一つです。

保険が適用される歯科矯正とは？

1 顎変形症であること

上顎や下顎の形や位置が歪んでいることが原因で
著しい上顎前突（いわゆる出っ歯）や下顎前突（受け口）であったり、

開咬（前歯が閉じない状態でオープンバイトともいう）であること、
また顔が左右非対称に歪んでしまうような疾患が顎変形症と言われます。

頭蓋骨や顔面の骨格だけでなく、
噛み合わせまでも大きくズレるなどといった問題も発生します。

原因ははっきりとされてはいませんが、
遺伝や小さい頃からの癖から生じるケースが多いと言われています。

2 先天性疾患であること

1 唇顎口蓋裂 ［しんがくこうがいれつ］
2 ゴールデンハー（Goldenhar）症候群（鰓弓異常症を含む．）
3 鎖骨・頭蓋骨異形成
4 クルーゾン（Crouzon）症候群
5 トリチャーコリンズ（Treacher-Collins）症候群
6 ピエールロバン（Pierre Robin）症候群
7 ダウン（Down）症候群
8 ラッセルシルバー（Russell-Silver）症候群
9 ターナー（Turner）症候群
10 ベックウィズ・ヴィードマン（Beckwith-Wiedemann）症候群
11 尖頭合指症
12 ロンベルグ（Romberg）症候群
13 先天性ミオパチー
14 顔面半側肥大症
15 エリス・ヴァン・クレベルド（Ellis-van Creveld）症候群
16 軟骨形成不全症
17 外胚葉異形成症
18 神経線維腫症
19 基底細胞母斑症候群
20 ヌーナン（Noonan）症候群
21 マルファン（Marfan）症候群
22 プラダーウィリー（Prader-Willi）症候群
23 顔面裂

などなどの生まれつき身体に異常がみられる先天性の疾患である場合。
上記んの厚生労働大臣が認める23の疾患であると診断された場合に、健康保険の適用が可能です。

近年では永久歯が通常の成人の口腔内に生えてくるべき本数に達さず、
乳歯のままの歯がいくつも残ったままの状態である先天性欠如の患者もみられます。

その本数が６本以上であれば
先天性疾患に含まれるため保険内での矯正治療も可能です。

しかし虫歯によって抜歯されている場合や、
奥の親知らずの歯は個人差があるため本数に含まれないため注意が必要です。

保険治療では、指定自立支援医療機関（育成医療・更生医療）での治療を受けることが条件となっています。

23疾患の詳細においては、
日本矯正歯科学会のHPに掲載されているのでそちらを参考にしてください。（http://www.jos.gr.jp）

更生医療機関として許可されるには
施設の基準を満たしさらに適正な医療機関で

５年以上の矯正臨床経験がある、
もしくは口唇口蓋裂の治療経験のある歯科医師が常勤していなければならないといった条件が必要です。

さらに、顎変形症を保険適用内で治療する際には
当施設に顎運動測定器（セファログラム）等の器材の設置が義務づけられています。

3 外科手術が必要であること

矯正の治療だけでは症状が改善されず、
顎の骨を切るなどといった外科的手術を行うことが条件の一つです。

矯正中の方によくみられるブラケットを用いるワイヤー矯正や
マウスピース矯正だけでは顎の骨格位置を正常に戻すことはできません。

そういった場合、まずは土台骨格であるの顎の骨の位置を調整しなければいけません。

そのためには　国から顎口腔機能診断施設に指定されている医療機関にて
矯正認定医による診断を受け、顎変形症であることが認定されること。

さらに規定の外科手術を行った場合において健康保険が適用の範囲となります。

一般的な外科手術を伴う矯正の流れ

1 【手術前矯正】

手術を受ける前に矯正歯科を専門とした医院にて、
矯正治療を6ヶ月～1年6ヶ月ほど受け、ある程度の歯列を調整します。

2 【外科手術】

大学病院の口腔外科などで全身麻酔を使用しての外科手術を受けます。

3 【入院期間】

1～4週間の入院にて経過観察が必要です。
入院期間は手術内容や医療機関によって異なります。（平均2週間）

4 【術後矯正】

術後に再度、矯正歯科医院に通院し矯正治療を6ヶ月～1年ほど受けます。

5 【プレート除去手術】

外科手術で顎に埋めたプレートを除去します。
（手術内容によって変わって来るため個人差あります）

健康保険が適用される場合、３割負担であれば
矯正費用 25万円くらい（検査費用、調整料金等）の他に

外科手術・入院費用 25万円～40万円くらい
（ベッド代など入院する病院に準ずる）に対して保険が適用されない場合、

85万円～200万円くらい（検査費用、調整料金等）
外科手術・入院費用 100万円～200万円くらいとかなり格差がでます。

さらに、あまり多く知られていないのが医療費控除の申請についてです。

医療費控除とは患者本人や家族が
1年間に１０万円以上の医療費を支払った場合において、
確定申告をすると一定の金額を所得金額から所得控除を受けることができる制度です。

1年間でかかった治療費と総所得金額に応じて所得税が軽減されます。

ちなみに保険診療だけでなく自由診療おいても医療費控除に含まれますので
「今まで知らなかった！過去に受けた治療費を申請していない！
という方。

医療費控除の申請は過去過去5年以内に1年間（単年）で
自己負担が１０万円を超えた年があれば、
今からでも医療費控除を受けることができます。

自由治療を受けた際は後に医療費の申請をするために、
必ず医療証の明細は保管しておきましょう。

ただし自由診療に含まれる、
ホワイトニングやガムピーリングなどは適用範囲外にあたりますので注意が必要です。
あと幼少期の矯正も控除の範囲には含まれないので気を付けましょう。

顎変形症の治療においてのメリット・デメリット！

顎変形症においてのメリット、デメリットを簡単にまとめてみました。

メリット

1 「顔の形と噛み合わせが変わる」

受け口であったり左右均等でなかった顎の位置を正常な位置に戻すことで
顔の歪みやズレがなくなり、また顔の形も変わってきます。

さらに歯列も本来の位置に戻ることで噛み合わせも改善されるため
効率の悪い咀嚼方法であった口内環境も正常にもどります。

噛み合わせが悪いと物を噛む際に、非常に効率が悪くなります。

そのままの状態を放置してしまうと、食事の際には自分自身が食べやすい位置で物を噛むようにしてしまう為、
顎に負担がかかったりしてしまいます。

場合によっては顎の疲れだけでなく肩こりや頭痛も引き起こしてしてしまうため、
噛み合わせが悪いと感じた場合は早めに口腔外科に受診することをお勧めします。

2 「歯への負担をかけずに治療できる」

歯列矯正のみで治療するとなると、本来歯というものは
歯茎に埋まっているため歯を動かす際に歯茎にとても負担がかかってしまいます。

歯茎と歯の間に隙間ができたり歯肉の退縮の可能性も考えられます。

顎変形症の治療の場合は顎自体の位置を調整となるため歯茎に負荷をかけずに治療できます。

デメリット

1 「外科手術と入院が必要」

顎変形症を治療する際には口腔外科での外科手術とその際に必要となる入院が必要です。
顎の骨を切るなどの骨格に関する治療のため２週間ほどは入院期間を強いられます。

仕事や学校に通われている方はその間、休暇をとらなければなりません。

2 「完治までの期間がかかる」

外科手術前からのある程度の歯列の矯正期間と術後の入院、
その後再び歯列矯正が必要となるため期間にすると3～4年はかかると考えてもいいでしょう。

手術を行ったとしても後戻りする可能性も考えられるため、
術後もリテーナー（保定するための装置）といった矯正器具を装着することが必要となります。

これらの事を踏まえて、受け口や出っ歯などの顎の変形による
顔の骨格についてのお悩みや噛み合わせについてのお悩みをお持ちの方へ。

もしかすると矯正を行う際に、保険が適用されるかもしれません。

長年、お悩みの方がいらっしゃいましたら、
ぜひともお近くの口腔外科や矯正歯科でご相談されることをおススメします。

【下記画像をクリックして、白い歯で人生を変える】

おすすめ関連記事

【1/3の価格】歯の矯正の費用は前歯のみなら安くなる！？